在宅ケアへの移行に向けて――初めて見た「医療と介護の連携」の実際

要介護5の父の退院に向け、今日は専門職の皆さんが全員集合です。
父の入院先のリハビリ病院からは、父のリハビリを担当している作業療法士と医療ソーシャルワーカーが。
そして、父のケアプランをつくるケアマネジャー、車椅子やベッドの調達を担う福祉用具のスタッフが、一斉に自宅に集いました。

「医療と介護の連携」って、こんな風に進められているんですね。
それぞれ別の事業所に属する専門職同士、互いに名刺交換をされた後は、さっそく密度の濃い情報連携に取り掛かります。
いまの父の状態を最もよく知る作業療法士は、介助に無理のない導線を自宅スペースにどう確保すればいいか、真剣に調査。
それに応えるべく、福祉用具のスタッフはメジャーを片手に、ベッドや車椅子の提案を行います。
ケアマネは、家族と病院スタッフの会話を聞きながら、父の状態やこれまでの暮らしぶり、家族が大事にしたいことなどの情報を丁寧にメモ。

父の在宅移行がスムーズに進むよう、これだけの専門職が連携して知恵を出し合う姿は、ものすごく心強かった。

そして、こうしたしくみをまとめあげた介護保険制度って、本当によくできた制度だと感じました。