「10万円」定額給付金事業・会派からの要望――DV被害者など配慮が必要な方へ確実な対応を!

1人当たり10万円が給付される、特別定額給付金事業の実施にあたり、会派から市に対し緊急要望を行いました。

(1)スピード感ある給付について
給付金事業は、「迅速かつ的確に家計への支援を行う」ために実施される事業であり、スピード
感が急務とされます。減収や失業により、すでに家賃、生活費がひっ迫している市民が数多くいる
ことから、どんなに遅くとも5月中旬には申請手続きをスタートできるよう、最大限速やかな対応を
要望いたします。

(2)若い世代に向けた生活支援情報の提供について
申請書の郵送の際には、既存の生活支援制度の情報提供をあわせて要望いたします。その際、
これまで福祉的支援につながったことのない、大学生等の一人暮らしの若者にもわかりやすい情
報提供をお願いいたします。バイト先を失い、学費や家賃を支払えなくなっても、行政や社協の窓
口に相談する発想すら無い若者は数多くいます。これらの世代にも届く情報の提供を要望します。

(3)DV等被害者への給付について
内閣府および総務省から「配偶者からの暴力を理由とした避難事例における特別定額給付金
関係事務処理について」(4 月 22 日付)にあるように、確実にまた安全に給付されるように求め
ます。また、給付開始までの時間が少ないため、該当者に対して速やかに周知してください。さら
に、給付の実務にあたっては、DV対応の担当者も配置し、連携して対応できるよう求めます。

(4)外国人や障がい者ほか配慮が必要な市民への対応について
外国人や障がいのある対象者へは、「やさしい日本語」や多言語による情報提供をお願いしま
す。また、ホームレスやネットカフェ生活者など住民票を持たない人も、登録により支給を受けられ
るとなっています。登録申請には速やかな対応を求めます。児童養護施設など施設生活者につい
ては課題が生じることも予想されます。福祉施設事業所へのわかりやすい情報提供をはじめ、さま
ざまな相談に応じられるよう、担当部署と専用ダイヤル等相談窓口との適切な連携を求めます。

新型コロナ感染の終息には時間がかかることが予想されます。
今後も給付金や支援金事業が行われることを想定し、下記のように要望します。

(5)給付金の申請について
給付金の受給権者は世帯主とされていますが、DV被害者、子どもの虐待、8050 問題、施設
入所者など、世帯主との関係性が悪く、本当に必要な人にまで支援が届かないことが危惧されま
す。今後、申請に当たり必要となる申請書の郵送を、世帯主宛ではなく、個人宛に郵送できるよう
にすることの検討を求めます。

(6)給付金の振込先について
(5)が実施できない場合(同一世帯への郵送のため、一括して送付しなければならない場合
等)であっても、給付金の振込先を給付対象者ごとに指定できるよう、策を講じることを求めます。
たとえば、同封する申請書類を給付対象者ごとにし、給付対象者ごとに異なる振込先を指定する
ことができるようにする等、世帯主が、世帯受給権者として使い道まで決めてしまうことがないよう
にすべきです。

以上、迅速かつ確実に必要な方に給付されますよう、よろしくお願いいたします。