岐阜市 みんなの森 ぎふメディアコスモス へ行ってきました

文教厚生員会の視察で、岐阜市の「みんなの森 ぎふメディアコスモス」へ。
とにかく圧巻! 建築の持つ力に、ただただ圧倒されっぱなしでした。

施設概観。約14,700㎡の敷地面積に延床面積15,400㎡の2階建て施設が立つ。

岐阜大学医学部の移転によって、市街地の中心に生まれた空き地をどう活用するか、10年越しの構想を経て平成27年7月に開館した「ぎふメディアコスモス」は、中央図書館、市民活動交流センター、多文化交流プラザ、市民ホール等々からなる複合施設。
それまで利用者の7割が高齢者だった中央図書館は、若者や親子連れでにぎわう滞在型の「知」のシンボルとなりました。

設計は建築界の世界的意匠、伊東豊雄氏。
天井にアーチ状に組まれた木々の美しさ。
館の中にいるのに森の中で呼吸をしているような、まちなかの賑わいの中に佇んでいるような、不思議な感覚。
この施設があるというだけで、岐阜市の住民であることを誇らしく思える、そんな施設でした。

土地取得に約29.5億円、設計・建設に約80億円、図書費購入等で総事業費約125億円。
そのうち国庫補助が39億円、合併特例債が約56億円、その他は一般財源や市の基金からの拠出。
民活による産業振興も当初は検討したものの、協議不調。ならば行政主導で文化拠点をつくろう、と腹を決めたそう。

エスカレーターを上がると2Fは中央図書館。 グローブと呼ばれる布製の傘によってゾーン分けがなされています。

行政ってすごい。
採算とか収益性とはまったく異なる基軸で、こういう建物をえいや!と建てちゃえるんだから。

延べ床面積、イニシャルコスト、意匠のデザイン、何をとっても西東京市での実現は難しい。
でも、構想→建設までのプロデュース手法は大いに参考になりました。
たとえば、設計者の選定を公開プレゼンテーションで行ったり、ワークショップで出された子どもの意見・要望をデザインに生かしていくやり方は、多くの市民の関心を惹きつけ、施設建設への機運を高めるのに非常に有効だと感じました。
コンサルの協力も得つつ、でも基本は行政がプロデュースしたとのこと。
やはり、自分たちのまちは自分たちで創る、が基本ですね。

図書館は直営、館長は公募、というのもユニークでした。
公募館長の吉成信夫さん(なんと西東京市出身!)は、商店街と連携したぎふまちライブラリーや子ども司書養成講座の開催など、ワクワクするソフト事業を次々に手掛けておられます。
いつ来ても新しい発見がある、図書館づくりに市民がどんどん参加できる。それもこの施設の大きな魅力なんだと思います。


本を媒介にした企画展、常設展がコーナーごとに展開されています。 市民が私のオススメ図書を紹介するコーナーも。

「この施設が素晴らしいのは、実は夜なんですよ」と館長さん。
そうそう、開館時間は朝の9時から夜の8時まで(その他、ホールやギャラリー、スタジオ等の施設は夜の9時まで)です。
次にいく時は、朝から夜までゆっくり滞在したいなぁ…。

「本を媒介にして、人の対流を起こしたい」と語る吉成館長。 次はぜひ、郷里の西東京市にもお越しください!!

 

図書館司書がデザインしたという企画のチラシ。館長が、司書の採用条件に「デザインができること」を掲げたそうです。スゴい!