これでもか!というぐらいの市民参加――愛知県新城市視察

2016年5月12日 18時32分 | カテゴリー: 活動報告

庁舎統合方針検討特別委員会の第2日目の視察先は、愛知県新城(しんしろ)市。
新城市の新庁舎検討にあたっての最大の特徴は、これでもか!というぐらい丁寧な市民合意の手順を踏んでいること。

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市民への情報提供もわかりやすく丁寧です

まず、候補地の選定。
1市1町1村が合併した翌年の平成18年に新庁舎建設に関する調査・研究チームを庁内に設置し、6カ所9案の庁舎候補地を選定(H19.3)。
それをさらに3カ所3案に絞り込み(H22.9)、市民アンケートと「新庁舎を考える検討会議(公募市民+市内団体)」の答申をもとに、候補地を1カ所に絞り込む(H23.2)。
この段階で、すでにかなり丁寧!

候補地の決定直後に「新庁舎基本構想市民会議」を立ち上げ、その後策定された計画案の市民説明会、周辺住民対象座談会、市民デザインワークショップ(※1)、基本設計(案)市民説明会等と、計画がひとつ具体化するたびに、市民参加の機会を設けています。

※1 庁舎の市民スペースをどうするかをグループに分かれて討議。WSでまとめられた「市民提案図面」が市民からの提言となり設計に生かされている。

さらに特徴的なのは、自治基本条例に基づく市民まちづくり集会で、市民、行政、議会が一堂に会し、庁舎建設に関して討議する機会を設けていること。
この新城市のように、計画策定段階に応じた情報提供と協議の場を重層的に整備している自治体は、そうそう無いのではないでしょうか。

現在、新庁舎建設は住民投票による基本設計の見直しを受けて、さらに改定されているとのこと。
どんなに丁寧な手順を踏んでも、市民からの反対や対案が出てくることの見本ともいえるかもしれません。
その他にも、決定までに時間がかかり過ぎる点や、計画変更によってコスト試算が変わってしまう点など課題はありますが、常に選択肢を市民に投げかけながら前に進む、という新城市の姿勢に西東京市が学ぶべき点は多いと思いました。
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