地域博物館について考える――公民館市民企画事業に参加しました

「20万都市西東京市に、地域博物館を創ろう!」と動き出した市民グループがあると聞き、柳沢公民館で開催された学習会に参加しました。

会場はほぼ満席!
男性の参加率が高かったのも印象的でした。

地域博物館は社会にどのような貢献ができるか、飯能市立博物館の事例をもとに考えてみよう、という今回の学習会。

博物館の持つ3つの価値
1.知的な体験活動という、市民・来訪者にとっての「個人的な価値」
2.資料の集積、調査研究の成果発信という、専門家にとっての「学術的価値」
3.博物館活動が、社会、経済、教育、文化に影響を与え、生じる「社会的価値」
をどう具現化し、市民文化の向上と社会の発展にどう寄与できるか――。
講師の尾崎泰弘さん(飯能市立博物館長)のお話しからは、地域博物館への熱い思いと「学芸員魂」がヒシヒシと感じられました。

こんな風に自分の仕事と職場を熱く語れるって、うらやましい。

今回の学習会を企画したのは、市内の「地域博物会を創ろう連合会」の皆さん。
民族学博物館発祥の地(※)でもあり、下野谷遺跡を有する西東京市に、過去と未来をつなぐ地域博物館を創りたい、という思いで会を立ち上げ、共に活動する仲間を募っておられます。
「文化遺産を通じて人と人が出会い、市民の文化を育てるネットワーク拠点をつくろう」という地域志向型の博物館構想に魅力を感じました。

この分野はまだまだ知らないことばかり。

具体的なイメージを膨らませるためにも、他自治体の博物館めぐりをしてみたい、と思いました✨
※昭和12~37年まで旧保谷市東町に存在した、野外展示物付き民俗学博物館。渋沢敬三(渋沢栄一の孫)らにより、日本で初めてつくられた民博。当時の収蔵品約2万1000点は、現在、大阪の国立民族学博物館に保管されているそう。