西東京市版「空き家バンク」がスタートします!――最後の一般質問から②

「地域に増え続ける空き家を、コミュニティの拠点として利活用できないか」
議員になってはじめての議会で、前・丸山市長に提案してから、じつに8年が経過しようとしています。
この間も市内の空き家は増え続け、活動スペースを必要とする市民グループからは、「空き家を使わせてもらいたい」との声を何度も聞いてきました。

「空き家バンク」に乗り出す自治体が続々と現れる中、ついに西東京市でも、の12月1日から空き家バンクの取り組みがスタートすることになりました!
後発自治体の強みを生かしたポイントは、下記の通りです。

①市の空き家データベースを活用し、市が所有者に対し直接、利活用の働きかけを行う
②利活用したい希望者と空き家の所有者、各々の条件を聞き取り、市がマッチングする
③複数の不動産関係団体と協定を締結し、不動産や契約の知識をもたない所有者をサポートする

自治会・町内会など「地縁型コミュニティ」の組織率が20%を割り込んだ西東京市。
一方で、子ども食堂や高齢者のサロン活動といった、いわゆる「テーマ型コミュニティ」といわれる活動はとても活発な自治体です。
そんな地域特性を生かし、歩いていかれる徒歩圏内に地域の拠点を増やしていけないか。
防犯上、不安要素の高い空き家を利活用することで、地域の安心・安全も高まり、市域全体の付加価値も高まるのではないか。
そうした提案がやっと実りかけていることに、感無量です✨

とはいえ、ベッドタウンの西東京市では、それなりに空き家も市場で容易に取引が進んでおり、「市場に出回らない空き家=所有者に何らかの事情がある物件」と考えておいたほうがよさそうです。
「いずれ立て壊すことが決まっているが、3年の間だけ使って構わない」
そうした期間限定の利活用も、想定されるでしょう。
それでも、まずは1件でも2件でも幸せなマッチングが実現し、「こんなモデルケースが誕生した!」と言われる状況が作りだせれば大成功✨だと思っています。

地域づくりは、一足飛びには進まない。
それでも、これから始まる未来にワクワクしています。

<西東京市空き家バンクの概要>
https://www.city.nishitokyo.lg.jp/kurasi/jutaku/akiyakanren/akiya_taisaku/633651120221115190828932.files/akiyabannkunosousetunituite.pdf