工期完了の一日前に「間に合わない」?――旧市民会館解体工事の契約履行違反

旧市民会館の解体工事で、2度にわたる工期の遅れが生じました。
そもそも事業者の選定からして課題がある事業でした。
過去に官製談合を行った事業者が最も安い落札価格を示し、2億5000万円余で契約を行ったものの、想定外のアスベストが見つかり工事は難航。
このままだと工期が3ヵ月伸びると言われ、市は追加で約3000万円余の補正予算を組み工法を変更、工期の延伸を2ヵ月に圧縮しました。

にもかかわらず、工期完了のわずか一日前に「工事が完了しない」と事業者からの申し出があり、市長は工期の延伸を専決処分したのです。
10月18日の臨時議会では私も、かなり厳しい質疑を行わざるを得ませんでした。

市の進捗管理はどうなっていたのか。
官民連携と言いながら、すべて業者の言いなり、業者任せではなかったか。
工期内に完了させられなかったためのペナルティとして払われる違約金は、わずか21万4100円とのこと。
そもそも市の入札方法に課題があるのではないか。
民間と対等に渡り合える人材育成が、急務の課題と痛感させられました。

市民の皆さんからお預かりしている、貴重な税金。
それがムダなく使われているかをチェックするのは、議員の大切な仕事です。
契約は難しいテーマの一つですが、市民の税金が効果的に使われるようこれからも厳しくチェックしていきます。

西武柳沢駅南口で市政報告