(仮称)子ども条例、いよいよ制定へ!!

いよいよ(仮称)子ども条例が、9月議会に上程されます。
生活者ネットワークが長年にわたり制定を求めてきた「子どもの権利」に関する条例が、
とうとうこの西東京市で形になろうとしている! と思うと、感慨深いです。

今年も、子どもの虐待に関する痛ましいニュースが、何度も報道されました。
虐待、貧困、体罰、いじめ――これらはすべて、子どもが本来手にしているはずの「生きる権利」「学ぶ権利」「育つ権利」をおびやかすものです。
子ども条例は、損なわれやすい子どもの権利を守り、まち全体で子どもの育ちを支えていくのだという、
西東京市の決意であり、施策のよりどころとなる重要なルールとなります。

条例の制定過程では、市民まつりに来た子どもたちへのアンケートや、
子ども食堂・学童・放課後カフェなどへのヒアリング、
子どもワークショップの開催など、
子どもたちから直接意見を聞き取り、条文へ反映する試みも行われました。
4月21日に開催された子どもワークショップでは、条例案を読んだ中学生から、
「一人ひとりが人間として大切にされるのは当たり前。なぜ子どもだけが守られるのか?」
といった意見が述べられました。
中学生が、基本的人権について本質的なスタンスで意見を述べてくれたことに感動しつつも、
とりわけ子ども時代には、知らず知らずのうちに個人の尊厳が損なわれやすいことについて、
大人も子どもも学ぶ機会が必要だ、と強く感じました。

パブリックコメントも市民説明会も終了しましたが、
むしろ制定してから、どうつかいこなしていくのかが重要な子ども条例。
いま子育て中、孫育て中の皆さん、そしてなにより子どもたち自身に、
子ども条例についてぜひ知ってもらいたい、その行方にぜひ注目していただきたい、と思っています。