南部地域の移動支援について、市が動き出しました!
はなバスに代わる新たな移動手段の検討がスタート!
この間、ネットが力を入れてきた「新たな移動支援」政策。
市もいよいよ本腰を入れて、市の南部地域での実施に向けた検討をスタートさせました。
その初回となる第1回目の地域説明会に参加してきました。
対象地域は南町2、向台町1、柳沢2~5丁目。
行政の担当者が実際に当該地域に出向いて、移動支援の構想を説明するのは初めてです。
この地域の生活道路は狭く、幅員が足らないためコミュニティバスが通せないこと。
夏に行われた住民アンケート調査では、高齢者世帯が多く、徒歩、自転車で近隣への移動をする人が半数以上であったこと。
一方で、坂道が多く歩道が狭いため、60代以上の回答者の73.9%が「外出の際に困っている」と回答したことなどの説明が担当からありました。
その上で、「今後は地域住民の皆様のご協力をいただきながら勉強会を開催し、皆様が利用しやすい移動支援の方法について一緒に検討を行いたい」との市の考えが示されました。
議会での質疑に加え、これまでも担当者との意見交換など様々に働きかけを行ってきましたが、やっとここまでこぎつけたな、という感無量な気持ちでいっぱいになりました。
真のニーズ把握は、これからが本番!
日も落ちてからの開始とはいえ、初日の参加者は25名ほど。
対する行政側は、主担当の都市計画課のほか高齢者支援課、障害福祉課職員など総勢15名近く。
さらには、まちづくり担当部長、ささえあい・健康づくり担当部長も参加するなど、組織横断的な体制で臨む意思がうかがえました。
真面目な西東京市らしく、資料も説明もカッチリしていたせいか、市民からの質問は高度でした。
・財政負担を考えるなら、まずはしっかりとしたニーズ量の調査が必要ではないか。
・道路幅員が狭いというが、時間を決めて一方通行とするなどの通行規制をかければ、はなバスを通せるのではないか
・白タク解禁の特区を活用するなどの手法も検討しないのか などなど。
一方で、「こうした説明会をやるなら、高齢者が参加しやすい場所を考えてほしい。80代に3階はツラい」といった意見も。
今日の会場は柳沢中学校の3階。
「暖房が使える広い施設がここ以外になかった」との回答でしたが、移動に不安のある方の生活実感をつかみたいなら、もっと近場の市民集会施設で説明会を開催すべきと感じました。
私から見ても、本当に支援を必要としている人はここに来ていないな、という印象でしたので、担当者にはキッチリと伝えさせていただきました。
とはいえ、試みはスタートしたばかり。今後の展開に大いに期待しています!