あってはならないミスが起きた――西東京市で介護保険料の誤徴収、42,000人の市民に影響

取り返しのつかない重大なミスが西東京市で起きてしまいました。

介護保険料の特別徴収の処理を誤り、約42,000人の市民に対し、総額にして1億300万円の徴収ミスが生じた、というものです。
約31,600人の高齢者には追加納付をお願いすることに。
また、約10,400人の方には取り過ぎた金額を還付しなければなりません。
昨日プレスリリースを行ったため、今朝の全国紙地方版にも掲載されました。


そもそも、年金から有無を言わさず保険料を天引きする特別徴収は、市民からの批判も多い制度です。
その処理で起きたミスを是正するため、42,000人もの市民に自ら、納付と還付の手続きをしていただくなどということが、
はたして可能でしょうか。
もし手続きに応じていただけなかったら?
後処理にかかる郵送費や、マンパワーの費用負担は誰が負うのか?
万が一にも、不能欠損が生じてしまったら?
考えれば考えるほど、ミスの重大さに背筋が凍ります。

さらには生活保護行政でも、教育分野においても不適切な事務処理が同時多発で生じています。
9月議会は間違いなく大荒れでしょう。
ヒューマンエラーはあらゆる業務につきもの。
それを組織的にどう防ぐかが重要なのは言うまでもありません。
しかしこうしたミスが度重なると、行政はいったいどうしてしまったのか、何が起きているのか、と考えざるを得ません。
市民生活に影響をきたすミスは、あってはならないこと。
厳しいですが、ここは心を鬼にして9月議会に臨むしかありません。