参議院選挙を終えて その① 無関心が国のかたちを決めていく怖さ
参議院選挙から一夜が明けました。
みなさんは参議院選挙に足を運びましたか?
「そんなの当然でしょ」という声がある一方で、有権者の半数近くが選挙に行かなかったという事実に、選挙速報を見ながらやりきれない思いでいっぱいでした。
足が悪くて投票所へ行かれない高齢者の選挙権をどう確保するかは喫緊の課題です。
選挙管理委員会をはじめ、私たち議員も全力で知恵を絞らなければなりません。
ここで問題にしたいのは、選挙に行こうとも思わない、選挙も政治も関心ないという無関心層です。
どうせ行っても行かなくても同じだから。政治にはなにも期待できないから。
そんな政治不信が、年々強まっています。
議員や政治がマスメディアをにぎわすのは、政治とカネや不正疑惑のときばかり。
これでは政治は汚い、議員なんてウサン臭いと思われても仕方ないなと思います(マスコミ報道も悪いけどね!)。
でも。選挙に行かない、何もリアクションしないということが結果的に、現政権に対するりっぱな信任票となることを、今回の選挙ほど痛感させられたことはありませんでした。
「まぁ、今のままでいいんじゃない?国政に対してとくに文句はありませんよ」
そんな45.37%の有権者が、この国の政治のかたちを決めている。
改憲勢力3分の2超より、そのことのほうがよっぽど怖い。そう思いました。
実はわたしは、これまで一度も選挙権をムダにしたことはありません。
「やっぱり意識の高い人は違うね」「さすが優等生」って思われてしまうでしょうか?
ブブー。不正解。
学生時代の私を知る人は、私がまったくもって優等生ではなかったことをよ~くご存じだと思います。
問題意識の高さというより、私の場合、当事者感が強いんだと思います。
「温暖化が進んでいるのは自分のせいかもしれない」「原発を止められないのは自分のせいかもしれない」
そんな風に、社会の問題を自分に引き寄せて考えるようになったのは、地元・保谷高校に通っていた時代に、ある先生と出会ったからでした。
(つづく)