園庭のない保育園の子どもたちに、良質な外遊びを!

平日の午前中、保育園の子どもたちが、先生に手をひかれて歩く姿を見かけたことはありませんか?
深刻な待機児問題に対応するため、保育所に必置とされていた園庭が「近くの公園でも代用可」と規制緩和されたのは、もう10年以上前のこと。以来、西東京市にも園庭を持たない保育所が急増しました。
その多くが0~2歳の乳幼児の通う小規模保育所です。

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「どんな遊具が欲しいですか?」保育士さんに尋ねたところ、「遊具は取り合いにもなるので、むしろなくていい。小さな山など起伏があるといいです」と答えが返ってきて目からウロコ!でした

外遊びは、子どもたちの発育と発達に欠かすことのできない大切な時間です。
鉄棒にぶらさがったり、斜面をかけおりたり、タイヤから飛び降りたり、砂場でダムをつくったり、花の匂いを嗅いだり、虫をつかまえたり・・・
全身と五感を存分に使い、群れ遊ぶことで、子どもたちの心や体は健やかに成長します。

でも、砂場が汚れていたり、遊具が子どもの月齢に合わなかったり、老朽化していたりと、小さな子どもを遊ばせるには課題のある公園も多く、人気の公園には複数の園が集中しています。

我が家の息子が保育園に通っていた頃は、園庭の砂場に穴を掘り、毎日毎日これでもか!というぐらいドロドロになって遊んでいました。そんな自由な砂遊びも、地域の公園では難しいと聞きます。

園庭のない小規模保育所の拡充で待機児問題に対応するのなら、市は地域の公園整備も一体的に進めていくべきです。

保育園の利用状況を把握し、公園整備に保育園の声を取り入れるべきと訴えてきましたが、今年度行われる市の公園実態調査に、保育園の声も反映されることになりました。
小さいながらも、まずは「はじめの一歩」です。
保育士目線で公園の環境整備が行われれば、地域の公園を利用するすべての乳幼児にとってもプラスにつながるはずです。

子どもたちに良質な外遊び環境を提供できるよう、さらに取り組みを進めていきます。