子どもの不登校を語り合おう、受けとめよう、次の一歩を一緒に考えよう

不登校の子どもを持つ親同士が集まり、お互いの悩みや体験を共有する会を、
友人たちと一緒にもう2年ほど近く続けています。
中学校進学後に不登校になった子、小学生の頃から行けなくなってしまった子、
不登校児の通う適応指導教室(「スキップ保谷」と「スキップ田無」市内2カ所)には通えている子、
今は家に閉じこもりがちな子など、学年も不登校の態様もばらばらな中、ほぼ共通しているのは
「学校に行けない自分に対して子ども自身が負い目を感じ、自己肯定感が非常に低下している」
という点です。
これは、本当に本当に辛いことです。

親も当然のことながら、あの手この手で子どもに働きかけますが、
それでも子どもが動かない場合は心底途方に暮れてしまいますし、
さまざまな情報が入らなくなることで、地域から孤立してしまうことも少なくありません。

私たちの小さな会では、安心して話せる場づくりを大切にしてきたため、
これまで口コミだけで参加者を広げてきました。
でも、不登校の児童生徒が市内にあまりに多いこと(市内中学校1校につき平均で15.2人!)、
中学卒業を間近に控え、卒業後の進路としてどのような選択肢があるのかを知りたいことから、
このほど初めて外向けの勉強会を開いたのでした。

公民館を借りるために、会の名前をつけて利用者登録をし、
チラシを撒き、フリーアドレスを取得して参加者の受付予約をし、
当日の進行を話し合い、講師の先生と打ち合わせ、資料を作成し…など、すべてが手作り。
不登校の子どもと向き合っていると、良い日もあれば辛い日もある。
そんな日常を抱えながら、手際よく準備を進めていく友人たちが
とても誇らしく、まぶしかったです。

当日は「不登校の子どもの中学卒業後の進路」について、
適応指導教室の先生のお話、 先輩保護者たちの体験談、
グループに分かれての情報交換と盛りだくさんな内容で、定員30人はほぼ満員。
先生のお話に励まされ、当事者の方々の体験談に勇気づけられ、
会が終了した後も残って話し込むグループもとても多く、
こうした場を求めている方が身近にこんなにたくさんいるんだ、ということを改めて痛感させられました。

不登校の子に対する学校としての支援を、これまで議会を通じて教育委員会に強く求めてきました。
それとは別に、当事者同士が安心して語り合えるこうした場が、とても大切で有効だと感じています。
この会を、これからも大事にしていきたいです。